看護師の転職

ブラック病院にいたらボロボロになった話【自分を大切にできる職場を選ぶ】


『ブラック病院』についてご存じでしょうか?

「残業が多い&残業代がでない」「休みが少ない」「夜勤が多い」「休みに勉強会や研修がある(振替休日がない)」などなど。

いくつか当てはまる項目があったら、要注意の病院かもしれません。

筆者も、某大手ブラック病院で3年間勤めていた際に、うつ一歩手前になった経験があり心身ともにボロボロになりました。

そこで今回は、その経験からブラック病院の特徴と見極め方について説明していきます。

ブラック病院にいたらボロボロになった話

ぴのナース

残業が多いし、休みに勉強会もあってまともな休みはない。手取りも19万円。。。


もしかしたらあなたの病院は、『ブラック病院』かもしれません。

そうしたブラック病院にいるとどうなるでしょうか?

  • 人間関係で悩む
  • 不健康な生活になる
  • 心身ともに疲弊する
  • 仕事が楽しくなくなる
               …etc


ブラック病院にいると、

「残業が多い&残業代がでない」「休みが少ない」「夜勤が多い」「休みに勉強会や研修がある(振替休日がない)」 など最悪な環境がほとんどなので、

職場ではピリピリしている看護師も多く、人間関係で悩むことが多くなります。

また、忙しい仕事内容のため、不健康な生活になり⇒心身ともにボロボロになります。

そんな状態では、仕事なんて当然楽しいものではなくなります。
そこで、ブラック病院を見極めて避けていくことが大切です。

ブラック病院の特徴は以下の通り。

  • 残業代が申請辛い
  • 残業が月30時間以上が当たり前
  • 日勤→深夜で寝る時間がない
  • 月9回以上の夜勤
  • 有給休暇の取得が5日以下
  • 給料が安い
    …etc

いくつか当てはまる項目があったら、『ブラック病院』の可能性大でしょう。

それぞれ見ていきましょう。

残業代が申請し辛い


私の以前の病院では、新人の時に先輩から「残業つけすぎじゃない?」と言われたことが多々ありました。

それから言われるのが嫌になり、1年目の時は残業代をつけるのを控えていました

でも、通常の労働規則を守っているホワイト病院であれば、残業代は働いた分だけしっかり申請できるのが当たり前です。

なので残業代を申請しづらい雰囲気が漂っている所はし、ブラック病院の可能性が高いでしょう。

前残業(勤務前の残業)が多い所も注意が必要です。

残業が月40時間以上


次に、残業が月40時間以上のところです。月20日勤務とすると、1日2時間以上の残業があることです。

私の以前の職場では、日勤17時終了でしたが19時までいることが普通当で、遅くて21時すぎまで働くことも度々ありました。(特に1年目)

くわえて、出勤前(前残業)も30分~1時間が当たり前だったので、トータルすると拘束時間は相当長かったと思います。

ぴのナース

毎日仕事のために生きるので精一杯。



※ただし、労働基準法では週40時間と定められていますが、医療施設は例外とされています。そのため、医療施設は拘束時間が長くなる傾向があります。

日本看護協会ホームページより



日勤→深夜で寝る時間がほとんどない


勤務形態には主に2交代・3交代制の2種類があります。

特に3交代で日勤→深夜がある所は、注意が必要です。


私の以前の病院は、日勤(8:30~17:00)⇒深夜(23:30~8:30)がありました。

でも、たいてい日勤は残業なので、帰りは19:00になり→家に帰り食べる&シャワー&寝る→23:30出勤という感じで、睡眠時間はとれても2~3時間でした。

しかも「寝坊しないようにしなきゃ!」と寝るので、熟睡することもできず、意識もうろうとしながら出勤していました。

しかし、 「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」では“次の交代時間との間に一定の勤務間隔(11時間以上)を空ける”ことを勧めているので、

こうした交代時間との間に、十分な休息の時間がないシフトを採用している病院は、ブラック病院の可能性が高いでしょう。

ぴのナース

こんなシフトでは、夜勤を続けられないね。



夜専じゃないのに月9回以上の夜勤


夜勤専従ではないのに月9回以上の夜勤がある方も要注意です。

その理由は、2006年度の診療報酬改定で「月平均夜勤72時間ルール」が設けられ、 これを換算すると=月夜勤9回以上がルールを反することになるからです。

下は実際の私のシフトです。

*深=深夜帯、準=準夜帯、L=リーダー

大体夜勤は月9回以上は普通でした。多いときで上のように12回の月も何回かありました(汗)

ただ、 「月平均夜勤72時間ルール」 はルールであって規則ではないので、実際に守れていない病院は、多いかもしれません。

有給休暇の取得が5日以下


有給休暇が年5日以下のところも、ブラック病院の可能性があります。

というのも、2010年4月より労働基準法が改正されて、有給休暇は年間5日まで時間単位での取得が認められるようになりました。(厚生労働省より)

もちろん私の以前の病院では、5日とれている人はベテランの先輩くらいで、取れている人はほとんどいませんでした。

私も実際に看護師三年目で取得できた有給休暇は1年間で3日のみ。完全にブラックですね(泣)

給料が少ない


「手取りが19万円以下… 。」という方も少なくないかもしれません。

下は私の前の病院の給料です。(1年目日勤のみ)

ここからさらに、保険料や住民税・所得税も引かれて、手取り約199,000円

大手の病院で、この給料です。

なので、どんなに名前が有名な病院でも「給料が安い」ことがあるので、注意が必要です。

ブラック病院にいると悪循環になる


こうしたブラック病院にいると、状況は悪くなる一方です。

私の以前の病院を振り返ると、いつも皆イライラ→人間関係悪化していましたし、病気になっている人も病棟で7人はいました。(3年間で)

私も3年目の初めにうつ直前になり→有給消化で数日休養→一旦復活しましたが、3年目終わりに病気も発症しました。

今思うと、うつ直前になっていた時が“警告サイン”だったんだなぁと振り返ります。

病気になったら治療費もかさむし、働いた給料を持っていかれます。

ぴのナース

正直何のために働いているのか疑問。


そこで、こうした悪循環から抜け出すためには、ブラック病院から離れることが一番の近道になります◎

ホワイト病院に転職するために


そこで、ホワイト病院を探す方法を紹介していきます。

▼ホワイト病院を探すポイント

  • 求人が頻繁に出ていない
  • 入れ替わりが激しくない
    残業代が申請できる
  • 残業が月10時間以下もしくはない
  • 無理のない勤務形態
  • 平均夜勤回数が8回以下
  • 年間休日120日以上
  • 給料が良い


求人を探す際は、上の項目をチェックして探していくと、ホワイト病院を探せるでしょう◎

求人が頻繁に出ているところは、労働環境が悪いため離職率が高い可能性があるので避けた方がよいでしょう。

また、「残業が月10時間以下」「平均夜勤回数が8回以下」「年間休日120日以上」などの条件も詳しくチェックしていきましょう。

また、求人に応募する時は、事前に担当者から職場の状況を詳しく聞いておくと安心です。


病院の説明会や病院見学に行く


また、くわえて『病院の説明会』や『病院見学』もおススメします。

説明会や病院見学に行くと、

✓病院同士を比べられる
✓実際に働いている人の意見を聞ける
✓病院の雰囲気が分かる
✓給料・残業・福利厚生について聞ける


とくに説明会では、沢山の病院が同じ場所で一度に説明しているので、病院同士を比べられます

また、実際に働いている人の意見や雰囲気を知ることができるので、自分に合う・合わない職場も分かりやすいでしょう。

看護師の職場の選択肢は沢山ある


看護師は、色んな職場で働けるので選択肢が沢山あります。

【保存版】看護師の働き方10選【自分に合ったナースライフ】」でも書いていますが、病院以外でもクリニック・訪問看護・献血センター・企業など色んな所があります。

「自分はどんな職場が合うのか」「どんな人生を送りたいのか」など、この機会に働き方を考えていくと良いでしょう。

大手サイトを使うと安心


ホワイト病院を探す際は、大手の転職サイトを使うとより安心度が高いです。

大手なら求人の質も高く、ホワイト病院を探しやすいです^^

私は実際に5つの転職サイトを使ったのですが、なかでも良いと思った転職サイトは看護roo!看護のお仕事です。

▼ホワイト病院を探すのにおすすめ

①看護roo!
使っている看護師の96.3%が満足◎

看護師求人

②看護のお仕事
就職先のリアルな内部情報が分かる

【だから安心。失敗しない。】バナー


【失敗しない】現役看護師からみた!おすすめ転職サイトトップ3」で書いていますが、この2つのサイトは大手転職サイトで安心&職場の内部情報をよくリサーチしています。

なので、上のような大手転職サイトを使って、職場の情報を調べて探していくと安心してホワイト病院を探せるでしょう◎

また、「自分はどういう職場を探しているのか」という希望も、しっかりと転職サイト側に伝えることが大切です。

ブラック病院を辞めたいけど辞められない


「辞めることを決心したはいいけど、中々辞められない!」というのは、ブラック病院によくあるかもしれません。

なぜなら、看護師を1人雇うのにお金は数十万~数百万円かかると言われています。(転職エージェントに支払う紹介料)

なので、経営自体もブラックなところに、辞められると経営が悪化するため、なるべく離職をさせないよう色んな手を使ってきます。

私も辞めるときは人が少ないため、1か月伸ばしてようやく辞められました。

「辞めたいけど辞められない」という人は下の記事も、参考にしてください。

▼引き止められにくい退職理由5選

【看護師】引き止められにくい退職理由5選【時にはウソも必要】「辞めたいけど中々辞めさせてくれない…。」 という方も多いかもしれません。 実際私も以前の職場を辞める時に引き留めにあいました(^^;) 病院では人手が足りないので、引き留めにあう看護師さんも多いと思います。 そこで今回は、そんな時に使える引き止められにくい退職理由について解説していきます☆...


ホワイト病院に転職すると充実する


ブラック病院→ホワイト病院に転職することができたら、生活がより充実します◎

たとえば、

  • 職場の雰囲気が良い→イライラしない
  • プライベートが充実する
  • 心に余裕ができる
  • 給料も良い→自分にご褒美できる

    …etc

全体的に人生が潤いだします^^◎

残業がなかったら、プライベートも充実できて自分の好きなことができます。

また給料が良くて残業のない環境は、職場の人間関係も良好なので、無駄なストレスもなくなり、心の余裕にもつながります。

そこで、ブラック病院を卒業して、ワークライフバランスを充実させていきましょう。

▼ホワイト職場へ転職後の記事

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ホワイト病院を探してみよう!

まとめ:自分を大切にできる職場を選ぶ


今回は、ブラック病院の特徴とホワイト病院の探し方のポイントを紹介していきました。

▼ブラック病院の特徴

  • 残業代が申請辛い
  • 残業が月30時間以上が当たり前
  • 日勤→深夜で寝る時間がほとんどない
  • 夜専じゃないのに月9回以上の夜勤
  • 有給休暇の取得が5日以下
  • 給料が安い

ブラック病院の項目にいくつか当てはまる方は、自分を大切にした働き方ができる環境を考えることが大切です。

そこで、ホワイト病院を探す手順は以下です。

  • ホワイト病院のポイントに沿って探す
  • 病院説明会や見学に参加
  • 信頼できる大手転職サイトを使う


を参考に探していくとよいでしょう。

ホワイト病院に転職して、自分を大切にした働き方をしていきましょう。

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めぐ
ナース×エディター×ライター。『看護師生活をもっとイージーに』をモットーに活動中。看護師の働き方・恋愛・留学情報など色々発信しています。
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