海外移住・ビザ

《コロナ禍》外国人パートナーが日本入国の短期滞在ビザ取得に成功!その方法と手順【招へい理由書の書き方等】

こんにちは、めぐみです。

新型コロナの流行により 2020年以降、日本入国において厳しい状況が続いていますが、日本に海外から友人・パートナー・家族を呼ぶ際に申請できるビザとして、「短期滞在ビザ」があります。

今回、私のオーストラリア人パートナーが日本入国のために申請した短期滞在ビザ(親族訪問)を無事取得できたので、その申請方法から取得について詳しくお話していきます。


※2022年9月時点の情報です。最新の日本入国におけるビザ情報は外務省のHPをご確認ください。
>> 外務省:国際的な人の往来再開による新規入国のための査証(ビザ)の申請

短期滞在ビザってなに?


まず、「短期滞在ビザ」は 日本に一時的に滞在できるビザで、観光・親族訪問・短期商用などの理由で申請することができます。また、 「短期滞在ビザ」で日本に滞在できる期間は90日、30日、15日以内です。

私の場合、パートナーとは結婚手続きなどは一切していなかったのですが、2022年7月に日本入国における特段の事情に「婚約者」が含まれたため、短期滞在ビザ申請に必要な「婚約者の証明」としてオーストラリアのRelationship Certificate(事実婚証明)を取得して、短期滞在ビザを申請しました。

そこで、今回申請したのは短期滞在ビザの中でも「親族訪問または知人訪問 」にあたります。

短期滞在ビザの申請の流れ


以下、外務省が公開している「短期滞在ビザ手続きの流れ」です。

短期滞在査証(ビザ)手続きチャート (外務省より)


ビザ申請人(日本に入国する方)と招へい人(日本にビザ申請人を呼ぶ方)で、それぞれ用意する書類があります。

簡単に流れを説明すると、
①それぞれ必要書類を準備する
②招へい人から必要な書類を送る
③ビザ申請人が自国にある日本大使館/領事館に申請

ここで注意したいのが、招へい人からビザ申請人に書類を国際郵送する場合があるので (戸籍謄本など)入国予定日が決まったら余裕をもって準備を進めていくことが大切です。

>>英語版フローチャート

ビザ申請に必要な書類


以下、短期滞在ビザ申請に必要な書類の例です。

ビザ申請人(日本へ入国する方)

  • 旅券(パスポート)
  • ビザ申請書
  • 写真(パスポート写真サイズ)
  • その他必要書類

招へい人(日本にビザ申請人を呼ぶ方)

  • 招へい理由書
  • 滞在予定表 ※国による
  • 身元保証書 ※国による
  • その他必要書類(戸籍謄本など)


短期滞在ビザ申請に必要な書類は、国によって異なるので、必ずビザ申請人の国にある日本大使館/領事館に確認しておきましょう。


ちなみに私のパートナーの場合は、オーストラリアの在メルボルン日本国総領事館に問い合わせて確認し、下記の書類を提出しました。

オーストラリア(メルボルン)の場合】

ビザ申請人(パートナー:オーストラリア人)

招へい人(私:日本人)


ビザ申請人が準備する「ビザ申請書」と 招へい人が準備する「招へい理由書」 は、日本大使館/領事館HPでダウンロードできます(英語版あり)。

これらの必要書類を準備する中で大変だったことは、
・婚約者証明の取得
・招へい理由書別紙の作成
・日本からオーストラリアへの郵送

の3点です。

以下でそれぞれ説明します。

婚約者証明の取得


婚約者の間柄で短期滞在ビザを申請するには、戸籍では証明ができないため、別の証明書(書類)を準備する必要があります。

在メルボルン日本国総領事館によると、婚約者証明として、下記の書類が認められるとのことでした。※国によって異なる場合があるので、必ず申請人国の日本大使館/領事館に確認してください

  • Relationship Certificate(事実婚証明)
  • オーストラリア/日本での結婚式場の予約
  • 婚約ビザ ※相手がスポンサーである


上でもお話しましたが、
私達の場合は、ビザ申請の婚約者証明として、オーストラリア(ビクトリア)の法律に従ってRelationship Certificate(事実婚)を取得しました。

あくまでもビザ申請は審査になるため、二人の関係を証明できる書類をできる限り用意したほうがよいとのことです。

▼Relationship certificateの申請方法についてまとめました

《ビクトリア州》Relationship Certificateの申請方法【費用/取得日数も紹介】 こんにちは、めぐみです。オーストラリアでの婚姻証明の1つとして「Relationship Certificate:事実婚(de fac...

招へい理由書の記載


つぎに、招へい理由書ですが、これはビザ申請人を日本へ呼び寄せるための理由を記載する書類になります。

提出書類は、
①招へい理由書 
②招へい理由書の別紙:詳細な理由と経緯

の2部を提出します。

①招へい理由書は、日本大使館/領事館サイトからダウンロードして、以下のように記載します。

招へい理由書の記入例


赤マーカー箇所の招へい人の氏名は、できるだけ “手書き” がよいと他のサイトにあったので(審査に影響するかは不明)、手書きで書きましたが、それ以外はパソコンで入力しました。

また、2.招へい経緯に「別紙のとおり」と記載し、②の招へい理由書別紙を作成します。


②招へい理由書の別紙は、詳細な理由をなるべく具体的にA4用紙1枚で記載していきます。

以下は、実際に申請して承認された理由書の別紙です。

在メルボルン日本国総領事館 殿

招へい目的および経緯           令和○年○月○日

私は●●●と申します。このたびの短期滞在査証申請人である□□□を日本に招へいするに至った経緯を下記説明させていただきます。

申請人、□□□は、保証人および招へい人、●●●と○○年○月○日、オーストラリア ビクトリア州の法律に則って事実婚(Relationship Certificate)証明を取得しております。

私たちは、オーストラリア(メルボルン)にて出逢い、○○年○月○日より交際を開始し、現在交際期間は約○年です。交際中、新型コロナウイルス感染症の流行により、私は○○年○月○日に日本へ帰国したため申請人とは日本とオーストラリアで別々に生活し、両国の出入国制限および国境封鎖により、約1年8カ月間直接会うことができませんでした。

直接会えなかった期間はお互いの時間を見つけて、ビデオ通話やメッセージで連絡をとりながら絆を深め、いつ再会できるか不安になることもありましたが、お互いに励まし合い前向きに交際を続けてきました。

オーストラリアへ観光ビザでの入国が可能となり、○○年○月○日、私がオーストラリアへ入国、無事再会を果たすことができ、約10日間一緒に過ごすことができました。その後、お互いに休暇が取得できた○○年○月○日に再度オーストラリアにて共に1週間過ごしました。その際、将来についてお互いの気持ちを確認し合い、事実婚することを決めました。

申請人は、交際当初、私の家族○○がオーストラリアに観光に来た際に一度面会する機会がありましたが、このたび事実婚に至り、申請人と私の家族(○、○、○)に改めて挨拶および紹介をしたく、短期滞在査証を申請した次第です。

申請人は今まで三度、観光目的で来日したことがありますが、私や私の家族に日本で会ったことは一度もありません。また、今回の来日は日頃の私の日本での暮らしぶりを知ってもらう良い機会になると思います。

来日の際には、保証人の私が責任をもって感染症に留意しながら、申請人と一緒に行動を共にし、査証期間内に無事帰国まで見届けていきますので、是非申請人の入国をご承諾いただけますよう、お願い申し上げます。

私たちは、私の家族と面会できること、日本で一緒に時間を共にできることを心より楽しみにしております。

以上、何卒よろしくお願い申し上げます。

身元保証人:●●●


上記をWordで入力しA4用紙1枚で印刷しました。

ポイントは、できるかぎり具体的な日付や状況を書くことです。

具体的な内容を書くと信頼性が高まります。審査する側も人ですから、「どうしたら信頼してもらえるか」と考えながら具体的に書いていくとよいでしょう。

日本→オーストラリアへの国際郵送


さいごに、日本からオーストラリアへ書類を郵送する方法です。

郵送方法については後ほど別の記事で詳しくまとめますが、
だいたいは、郵便局の書留やEMS、海外の民間の郵送会社による郵送方法になるかと思います。

ここで注意いただきたいのが、現在、国際便の郵送は感染症流行などの世界情勢により大幅に遅れています。

私は初め「郵便局の通常郵便/書留(エアメール)」で送りましたが、通常1週間でつくはずが、1ヶ月かかりました。

※結局、間に合わなくなるのが怖かったので、ドイツの民間郵送会社であるDHLで郵送しました。もちろん料金は高かったですが、3日でつきました。

さらに、戸籍謄本などの重要書類を送ることができる方法は限られるので(ヤマト運輸は不可×)、追跡等ができる郵送手段で、ビザ申請に間に合うような郵送方法を選んでいくとよいでしょう。

ビザ申請から取得までにかかった日数


必要な書類がそろったら、ビザ申請人が自国にある日本大使館/領事館に書類を提出し申請します。

申請してから、だいたい1週間ほどで審査が完了するそうですが、
2022年8月時点で、実際に私のパートナーが短期滞在ビザを申請してから取得できた日数は、4日でした。

ちなみに、書類準備から申請まで全部自分たちで行いましたが、問題なく短期滞在ビザ30日間を取得することができました(滞在期間は14日間で申請しましたが、ビザは30日間でした)。

申請準備にかかった日数/費用


さいごに、目安として今回のビザ申請準備にかかった期間と費用を紹介します。
まず、ビザ申請はそれぞれの手続きにかかった期間です。

  • 情報収集(大使館問い合わせ等):2週間
  • Relationship Certificate:5週間
  • 日本→オーストラリア郵送:4週間


上記は並行して行っていたこともありましたが、2022年9月入国を目指して、6月頃から準備を始めました。

そこで、短期滞在ビザを申請するには、最低でも入国予定日の2~3カ月以上前には余裕をもって準備を進めておくほうがよさそうです。


つぎに、ビザ申請にかかった費用を以下にまとめました。

  • 戸籍謄本:450円
  • 郵送:810円(郵便局)/8,800円(DHL)
  • ビザ申請:約12,000円


ビザ申請費は在メルボルン日本国総領事館の場合、「旅行代理店を通しての申請」になっているため、旅行代理店に払うための約12,000円がかかりました。

また、これ以外にもRelationship Certificateの申請料もかかりましたが、ビザのみでは、トータル約2万円でした。

おわり


今回は、コロナ下の短期滞在ビザ申請(家族訪問/招へい)について私の体験談も含めて紹介させていただきました。

コロナの影響により、ビザ申請が複雑化しているので大変に感じるかもしれませんが、必要な書類をちゃんと準備すれば問題なく取得できるはずです。

この情報が、現在短期滞在ビザを申請中の方や、これから短期滞在ビザの申請を考えている方に少しでもご参考になれば幸いです。

無事日本に入国できることを願っています。


ABOUT ME
めぐ
ナース×エディター×ライター。『看護師生活をもっとイージーに』をモットーに活動中。看護師の働き方・恋愛・留学情報など色々発信しています。
看護のお仕事




コメントを残す