最近「看護留学」が人気になっていますね。
留学に興味のある看護師は、
- 医療英語を勉強したい
- 海外の看護・医療を学びたい
- 看護師の仕事を離れて留学を楽しみたい
と思っている人が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、留学経験から看護留学のメリット・デメリットについて解説していきます。
看護師×ライターで活動中。病棟で3年→オーストラリアへ留学した経験があります。今回はその経験から実際の看護留学について詳しく解説します。
目次
【必見】自由に生きたい!看護師の海外留学のメリット/デメリット

海外留学というと、「英語を話せるようになる」「海外の医療を学べる」「経験を今後に活かせる」などイメージがありますが、もちろん良いことばかりではありません。
そこで、実際の留学のメリットとデメリットについて紹介していきます。
看護師の海外留学:メリット
まず看護師の海外留学のメリットからです。
✓メリット
- 英語が身に付く
- 働き方の選択肢が増える
- 人脈が広がる
- 新しい価値観がもてる
- 1人で生きていく力がつく
英語が身に付く
まず留学の種類は大きく3種類あります。
- ワーキングホリデーで自由に楽しむ
- 看護インターシップで病院・施設で働く
- 学生として英語を学びに行く
などです。
どの留学方法を選んでも海外で暮らしていくための“英語力”が必要になるので必然的に英語力が身につきます。(*でも努力なしでは難しいです→これについては下のデメリットで解説)
たとえばワーキングホリデーで病院施設以外のカフェやレストランで働くにしても、採用されるには大体Intermediate(TOEIC500前後)は必要になります。
また、看護インターシップでは、学校で一般英語を勉強して→看護助手として施設で働くので、一般英語+医療英語も学ぶことができます。
私は③の学生として一般英語→医療英語コースをとりましたが、学校では「話す・聞く・読む・書く」全てをバランス良く身につけることができました。
>>ビザについて迷っている方
オーストラリア留学するならワーホリ?それとも学生?【失敗しないビザの選び方】
働き方の選択肢が増える
留学後、英語力が向上したら英語が使える職場で働けるようになります。
たとえば、
- 外国人の多い病院・クリニック
- インターナショナル保育園・幼稚園
- 看護留学エージェント
- シップ(船上)ナース
- 治験・企業での英語器機メーカー
などなど。
英語×看護を生かして働けるようになります。
だいたい国内の英語基準はTOEIC700点以上が目安になります。(求人によって基準が異なるのでチェックしておきましょう)
なので、「英語を活かして働きたい!」という方には憧れの働き方ですね☆
人脈が広がる
留学にいくと人脈が広がります。
学校や職場、ホームステイ先などなど。留学先で出会う人々はあなたにとってかけがえのない存在になるでしょう。
またそこから新たな出会いも生まれるので、世界がさらに広がります。
私が行ったオーストラリアは異文化で、学校では中国・マレーシア・インド・ドイツ・スイス・ポーランドなど、色んな国の学生と会うことができました☆
また、もちろん外国人だけでなく、同じような目的できた日本人ナースにも出会えました。
同じ目標をもっている人達と出会えると「自分も頑張ろう!」と思う事ができ、良い刺激にもなります^^◎
新しい価値観がもてる
留学に行った人しか実感できない“新しい価値観” です。
今まで日本では当たり前・普通だと思っていたことが、その国に行くと違って見えるようになります。
その国の文化や風潮、人々の考え方の違いを知ることによって、自分の視野がさらに広がります。
これは、留学後によく聞く“逆カルチャーショック”にもなります。
留学で得た新しい価値観に触れると、日本の良いところ・悪いところが見え、良い意味で日本を客観的に見ることができるようになります。
1人で生きていく力がつく
さいごに、留学に行くと1人で生きていく力が物凄くつきます。
海外にでると、もちろん信頼できる家族や友達もいないので、全て自分でやらなくてはなりません。
英語でドキドキの買い物やカフェでのオーダー、就職活動、料理、洗濯など。
とくに海外では、システムの違いから日本ではスムーズにできていたことも、うまくできないことも多いです。
なので、初めは失敗ばかりでへこむことがあるかもしれませんが、少しずつ慣れてできることも増えていくでしょう。
ただ、一つアドバイスを言うのであれば、留学前に簡単な料理くらいはできるようにしておくと楽ですよ☆
看護師の海外留学:デメリット
次に看護留学のデメリットです。
✔デメリット
- お金がかかる
- 英語の勉強が大変
- 万が一のリスクがある
- カルチャーショックを受ける
- 看護師の経歴がブランクになる
お金がかかる
これは留学する多くの人が経験する悩みです。少し私の留学費を参考までにみてみましょう。
- 学校8カ月:約10万
- 留学保険8カ月:約6万
- 生活費:約4万/月
- 家賃:約5万2千/月
8カ月の留学期間で合計約90万円かかりました。
これを1年間に換算すると、最低でも120万円~150万円はかかります。
ただ、私の場合は学校に通っていた費用があるので、ワーキングホリデーで学校に行かない場合はもっとコストを抑えられるかもしれません。
また、留学中にアルバイトをすれば、ある程度の生活費+家賃はまかなえられます。
そこで、期間によりますが、留学に行く際は目安として150~200万円くらいは準備しておきましょう。
英語の勉強が大変
初めに言っておきますが、“留学に行けば英語が話せるようになる”というのは残念ながら本当ではありません。
確かに、日本人の苦手とするリスニングは、英語環境に行くことで自然に耳が慣れていくので伸びることは期待できます。
しかし、 読む・話す・書く技能は、積極的な練習が必要になります。
なので、英語の勉強は正直大変です。
とくに学校でも授業はもちろん全て英語なので、初めはすごく難しく感じます。
でも、“英語を絶対話せるようになりたい!”という強い意思があれば、きっと乗り越えられるはずです◎
万が一のリスクがある
海外にいると、万が一のリスクも起こりかねます。
何か事件に巻き込まれる・事故・病気など、予測できないことが起こる可能性があるので、注意が必要です。
対策としては、まず治安の良い国・地域を選ぶことが第一です。
そして、万が一起こってしまった時の対策も考えておきましょう。
その際、海外留学保険はとても大切です。
勿体ないといわず、保険はしっかり広い範囲で保証されるものを選ぶと安心です。
カルチャーショックを受ける
次に、カルチャーショックを受けることです。
文化の違いは“新しい価値観”としてメリットにもなりますが、デメリットにもなり得ます。
たとえば、「いつもバスが遅れる」「電車が急に運休になる」「電車内での通話は気にしない」「24時間以内でなければ商品の返品不可能(*店による)」などなど。
日本と違うことで、海外ではうまくいかないことが沢山あります。
また人によっては、差別を受ける人もいます。
あってはならないことですが、日本でも一定数あるように、海外でもあります。
海外に行くうえではある程度、その心構えをしておいた方がよいでしょう。
看護師の経歴がブランクになる
現在、日本の看護師資格は海外では使うことができません。
もちろん看護インターシップでは、看護助手として働くことはできますが医療行為は行えません。
なので、海外の看護資格を取ろうと考えている方を除けば、留学中は看護師としてブランクになります。
しかし、日本の看護師の良いところは、慢性の看護師不足で復職しやすい状況にあることです。
なので、留学後の就職についてはそんなに心配する必要はないでしょう。
ただ、医療技術は復職前に一度振り返っておくとよいですよ◎
まとめ

今回は、看護師の留学においてのメリットとデメリットについて解説していきました。
もちろん留学は良いことばかりではありませんが、留学でしか得られないことも沢山あります☆
そこで、留学前に改めて「自分は留学で何をしたいのか」と目的を明確にしておくと良いでしょう。
留学のご参考になれば嬉しいです^^♪
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おわり♡