恋愛の心理

【恋愛の心理】愛されたいなら、まず自分を愛すべき理由


「最近恋愛がうまくいっていない気がする。」
「彼にこんなに尽くしているのに愛されないのは何で?」

と恋愛に行き詰っている方へ。


人を愛するためには、“まず自分を愛すること”=つまり、自分を大事にする“自己愛”が大切です。心理学者のジョン・グレイ博士は、

愛し合うということは、自分より相手を大切にするということではない。…自分自身と自分の欲求を大切にすると、パートナーもあなたを愛し、支える機会が得られるのです。

ジョン・グレイ ーベスト・パートナーになるために


といっています。そこで、今回はなぜ “自己愛が大切” なのかその理由と自己愛を高める方法について解説していきます。

✓まえおき

私は過去に恋愛でツラい経験があり、沢山恋愛本や心理本を読んできました。今回は、“自己愛”について著書をもとに簡単にまとめてみました。では、さっそく見ていきましょう。

【恋愛の心理】愛されたいなら、まず自分を愛すべき理由


うえで説明したように、愛されたいなら“まず自分を愛すること”が大切です。

でも実際、自分を愛しているか?と聞かれて「はい」と答える人は多くないかもしれません。

実際、自分自身に満足している日本の若者は 45.1%と他国70%以上に比べて非常に低いのです。( 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査H.30 )

そこで今回は、“自己愛”が大切である理由と自己愛を高める方法について紹介していきます。

では1つずつ見ていきましょう。

自分にたいする愛の態度は、他人への態度と同じ


自己愛が大切な1つ目の理由として、自分にたいする愛の態度は、他人への態度を同じになるからです。精神分析学者のフロムは、

他人にたいする態度と自分にたいする態度は、矛盾しているどころか、基本的に連結しているのである。…自分自身にたいする愛の態度は、他人を愛することのできる人すべてに見られる。

ーエーリッヒ・フロム「愛するということ」

と言っています。

つまり、自分自身を愛しせないなら、“ほんとうの意味で他人も愛すことはできない”ということです。

また言い換えると、他人を愛すことができない=他人から愛されることもないのです。(>>前回記事の「愛を知ること」を参考にしてください。)

なので、「愛されたいなら、自分も同じように愛してあげる」ことが大切なんです。

でもここで注意して頂きたいのが、いわゆるナルシストになれといっているわけではありません。ナルシストは他人より自分を愛しすぎている人のことです。

だから、“他人と同じように自分を愛す”というバランスが大事です。

また、自分を愛することについて神学者のマイスター・エックハルトは “ 自分を愛し、同時に他のすべての人を等しく愛する人は、偉大で、正しい ”と言っています。

相手を自分より大切にすると相手は自己中になる


“自己愛”が大切な2つ目の理由です。それは、相手を自分より大切にすると相手は“自己中”になってしまうということです。心理学者のジョン・グレイは、

相手の方が大切だというふうに扱うことで、パートナーに良い印象を与えようと思っているなら、それは間違っている。自分よりパートナーの方を大切にしていると、パートナーはやがて自分のことしか考えなくなってしまいます

ージョン・グレイ「ベストパートナーになるために」


と言っています。

よく「尽くしすぎる恋はよくない」と言いますが、それがこの理由です。

相手を自分より大切にしてしまうと、相手は自分の方が上の立場であると錯覚してだんだんと自分しか見なくなり、結果として自己中になってしまうのです。

だから、まず自分を大事にしてからパートナーを大事にしてあげましょう。そうすることで対等な関係を保つことができ、相手が自己中になることはありません。


またよく聞く話で、「自分は自分を愛して相手も愛しているのに、相手は自分を全然愛してくれないのですが…。」という話です。

これは相手の問題なので、全く自分を責める必要はありません。

相手の愛のレベルがあなたの愛のレベルと対等ではない=つまり、あなたの愛の大切さにまだ気付いていない状態、もしくは、相手の心が乏しい状態なのです。 (>>前回記事の「愛を知ること」を参考にしてください。)

なので、そういうときは一度距離を置くことをおススメします。

なぜなら、グレイも “自分と同じように自分自身の価値を認めていない人とつきあうことほど、退屈なことはない”と言っています。

なので、そういう人とは離れて、自分を大切にすることにフォーカスしましょう。

他人だけに尽くす人は、実は心は幸せではない


3つ目の理由は、“他人だけに尽くす人は、実は心は幸せではない”からです。

「非利己的な」人は「自分のためには何も欲しがらず」、「他人のためだけに生き」、自分自身を重要視していないことを誇りにしている。…そういう人は、愛する能力や何かを楽しむ能力が麻痺しており、人生にたいする憎悪にみちている

ーエーリッヒ・フロム「愛するということ」


(*非利己的な人=相手に尽くす人のことです。)つまり、“自分を愛していないうえ”での他者への献身は、だんだんと心がすさんできてしまう”のです。

例えると、たまに「私はいつもこんなに尽くしているのに!あっちは何にもしてくれない!」と、相手を思ってやっていたつもりなのに、最後は相手が憎ましくなってくる状況ありますよね。

だから相手に尽くしすぎて憎くなってきたなと思ったら、それは自分を相手より大切にしすぎているというサインです。

なので、まずその献身を一度止めましょう。そして、同じように自分を大切にして自分に尽くしてあげることが大切です。

*また、本当の愛というのは見返りを求めない愛=“無上の愛”が理想です。だから、相手の見返りを期待してやるくらいなら、やらない方が良いです。(*>>前回記事の「愛を知ること」を参考にしてください。


自己愛は母親になるうえでも大切


さいごに、“自己愛は母親になるうえでも大切である”ということです。

前の非利己的な人の続きになるのですが、自己愛が低くて他人に尽くす母親に育てられた子どもは、その母親の影響を大きく受けてしまうのです。

…子どもたちは、人生にたいする母親の隠された憎悪を、はっきり認識できるわけではないが、敏感に察知し、それに影響され、ついにはそれにたっぷり染まってしまう

エーリッヒ・フロム「愛するということ」


自己愛の低い非利己的な母親は、子どもの世話に献身的になり、やがて子どもに見返りや期待をよせるようになります。

しかし成長すると子どもは自我が芽生え、自分の意思を持ち始めるのですが、そこで母親は期待通りにならない子どもを叱ります

でも子供たちは母親を批判することはできません。なので、怒られることを恐れて、母親の顔色や期待に怯えて過ごすことになってしまうのです。

そんな子どもを幸せだと思いますか?
だから母親になるうえでも“自己愛”は大切なのです。

純粋な自己愛をもった母親に育てられた子どもは、自分を愛することや他人を愛することを教わり、愛の喜びを学ぶことができるのです。

簡単に自己愛を高める方法


ここまでで、愛されるにはまず、自分を愛することがいかに大切かを学べぶことができました。

次に、自己愛を高める方法として普段から簡単にできることを紹介していきます。

それは、

  1. 自分を大切にしてくれない人とは付き合わない
  2. いやな仕事は分け合う
  3. ポジティブ日記をつける
  4. 自分の喜ばせ方を知っておく

です。

ではさらっと見ていきましょう。

①自分を大切にしてくれない人とは付き合わない


まず、冒頭でも言ったように、自分の価値を認めてくれない人や大切にしてくれない人とは距離を置くことです。

これは恋愛関係に限らず、友人関係でもいえます。

そして、 距離をとった後にあなたの大切さに気づき、態度を改めるようであれば付き合ってもよいでしょう。

②いやな仕事を分け合う


これはグレイもいっていたことですが、いやな仕事は分担してやるようにしましょう。

家事をしてて、「なんで自分だけ!」と自分の好きでない仕事をすると段々と他人が憎ましくなってきます。

なので、いやなことは嫌と他の人に伝えて分担してやってもらいましょう。そうすれば、他人もその仕事の大変さを理解するようになります。

でも好きでその仕事をやるなら、相手に期待はせずに。大事なことは“無理しない”ことです。

③ポジティブ日記をつける


自分のことが中々好きになれないという方は、ポジティブ日記をつけましょう。

なんでもいいので、自分が今日うまくできたこと、嬉しかったこと、褒められたことなどポジティブな出来事を箇条書きに書いていきましょう。

そうすると、考えも前向きになり自分を好きになってきます。

とくに他人からよく褒められるけど、自分はそうでもないと思っていることは、自分の最大の長所だったりします。他人のできないことを無意識にできているという証拠です。ぜひ試してみてください♪

④自分の喜ばせ方を知っておく


これは、自分が落ち込んだ時や自信を無くしたときに効果的です。

自分の喜ばせ方を知っておくと、ネガティブな感情をコントロールでき、そしてそれを前向きなパワーに変えることができます。

なので、「じぶん、落ち込んでいるなぁ。」と感じたら、自分の好きなことや喜ぶことをしてあげましょう。

例えば、大好きなスイーツを食べるとか、お気に入りの笑える漫画を読むとか、元気になれる歌を聴くとかです。落ち込んだ時にやることをメモにかいておいても良いですね♪

まとめ


今回は、愛されたいなら、まず自分を愛すべき理由として“自己愛の大切さ”について紹介していきました。

相手を自分より大切にしすぎると相手は自己中になること、自己愛が少ない母親になると、子どもに影響するということが分かりました。

また、逆に自分を愛しすぎると=ナルシストになってしまうので、大事なのは“対等な愛”=つまり、“相手と同じくらい自分も愛してあげること” です。

ぜひ自己愛を高める方法も取り入れてみてくださいね。
では、今日からあなたも“セルフラブ”しましょう。

*愛について深く書かれているので、愛するための心の基盤を作ることができます。これから幸せな恋愛をしたい方に。

*こちらもおススメのジョングレイ博士著書。 累計全世界で5000万部突破の永遠の恋愛本。
*恋愛で行き詰った時に読めば答えが見つかります。恋愛の教科書のようなものです。

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